和の庭のすばらしさ・・・
和風庭園は古くから日本人に愛されてきました。
もともと、日本の自然美を我が家で楽しむために創られています。
和の落ち着いた趣が見る人の気持ちを癒してくれるのはもちろん、
その石や木の配置一つ一つに深い意味が込められています。
現代の建物でも、どこかに和室を残しているように、
日本人はいつまでも和の風情を心のよりどころとしているのでしょう。
そして、コンクリートが主流の今の時代において、改めて和風庭園の自然を模写した美しさ、くつろぎ空間が見直され、求められるようになってきています。
和の庭のすばらしさは、今後ますます必要な存在になることでしょう。
和の庭の意味を知る・・・
和風庭園のデザインは多彩ですが、どんなデザインにも必ず基本となる深い意味があります。近年は、純和風の建築からモダンに様式が変わってきました。
それに伴って和の庭も純和風からモダン和風と幅が広がっています。
しかし、元来の和風庭園の意味合いは変わっていません。
例えば、茶道で使われる「つくばい」は和風庭園の象徴的存在ですが、
実際に手を洗うために使っていたものです。冬期にお湯で手を洗ってもらうために
お湯を入れて桶を置くための石。夜はランプを置くための石。手を洗う時に立つための石。
つくばいを照らす灯ろう。このように、それぞれがそれぞれの役割を果たすために配置が決まっています。
そして、その意味を知るということは、和の庭の価値を知るということに他なりません。
機会がない・・・
ところが、例えご自宅の庭であろうと、和の庭の意味を知る機会はほとんどありません。
そんな中、最近こんな質問が多く寄せられています。
“先代から引き継いだ和庭があるけども、どういう意味があるのか見方がよく分からない~”
“庭木を毎年剪定しているが、昔と比べて大きくなってきた。本当にこれでいいのか?”
“今の和庭を一部変えたいが、変なことにならないか心配だ”
“昔の和庭が随分と荒れてきたし、雑草対策もしたい~、どこに相談したらいいの?”
“庭師さんにうちの庭のことを聞いたけど、納得いく説明が得られなかった~”
本当の価値を伝えたい・・・
和の庭は、長い年数経ても、朽ちてしまい価値のないものに風化していくことはありません。
これも、全て自然の素材を使って創られている和の庭の価値だと思います。
だからこそ、今ある和庭の意味を知っていただき、本当の価値をお伝えしたい!
これが30年以上出雲の地で和風庭園を造ってきた私たちの想いです。