2018年8月23日木曜日

蹲踞(つくばい)とは

 

蹲踞(つくばい)

皆様はご存知ですか?
 
見たことある、お家にある、という方も少なくはないと思います。
 
ただ、蹲踞(つくばい)の”意味”を
ご存知の方はあまり居られないのではないでしょうか。
 
知っておられたら素晴らしいですね!
 
今回は意味をご紹介します。
 
 
下の写真のものが『蹲踞(つくばい)」です。
 
 
 
 
 身をかがめて手水鉢を使うところから蹲踞と呼ばれています。
 
 茶庭に用いられ、茶事の際に客人が身を低くして、
手水を使い、心身を清めました。
 
 
中心にあるものが”手水鉢(ちょうずばち)”、手を洗うために水をためる石です。
 
 
その周りを囲んでいる石は全て役石で意味があります。
 
 
手前にある石が”前石(まえいし)”、手を洗う時にのる石。
 
右手にあるのが”湯桶石(ゆとうせき)”、冬にお湯で手を洗うために湯桶を置くための石。
 
左手にあるのが”手燭石(てしょくいし)”、手燭=ランプを置くための石。
 
(上記は表千家の作法、裏千家だと左右が逆になります)
 
 
この様な意味があります。
 
知っていたら見方が変わってきますね!
 
 
 
蹲踞の大きさや使われる石は、ものによって様々です。
 
 
最初の写真の蹲踞の大きさは良く目にする大きさですね。
 
中には下の様に、とても大きいものもあります!!
 
普通のお家でこの大きさのものに出会うことは滅多にないですが、
お庭にあったらとっても格好いいですね。
 
蹲踞に出会う機会があったら、
是非意味を思い出しながら眺めて楽しんでください!
 


(写真の蹲踞はタケダ造園にあります)